皆さん、アルバイトさんの面接基準は何をもってして「合否」の判断をしていますでしょうか?私の部下や知り合いの店長に同じ質問をしたら、明確に答えが返ってきた人は、ごくわずか・・・。新人店長、ベテラン店長共に、感覚的に【良い/悪い】を判断し、合否をつけていることが分かりました。これでは、初めて面接する店長さんは何を判断基準にしてよいか分からないですよね。そこで本日は、飲食店店長歴15年の私が、新人店長さんでもわかるアルバイト面接の5つの判断基準を紹介します。
その5つはこちら。
- 時間を守れる
- 挨拶が出来る
- 返事(相槌)ができる
- レスが早い
- 感謝を伝えられる
なんだか、採用基準と言うよりも、マナーとして当たり前の部分が多いなっと感じたかと思いますが、その通り。逆にこの当たり前の部分が、出来ていない人に対して、店長が「教育」し躾(しつけ)をするのは、多大な時間がかかります。
当たり前のことを当たり前に、出来る人は実は優秀な人が多いのです。
この5つの判断基準について、ポイントを説明します。
当たり前の事を、当たり前にやる!これって結構難しいんだよ!
時間を守れる人
面接予定時刻は10時。アルバイトさんの到着時刻は10時01分!
まあ1分ぐらいしょうがないよね。もしかしたら本人の、持っていた時計がずれていたのかもしれないし。なんて思って遅刻を見逃していないですよね。
1分でも遅刻は遅刻です。
面接に1分でも遅刻してくる人は、仕事でも当然、遅刻してきます。
店長にとって、シフトスケジュール通りにアルバイトさんが来ないのは、一番のストレスと言って良いと思ます。
逆に個人的には面接予定時間よりも早めに来る方に関しては、良い印象を受けます。
一般的には、面接予定時刻の5分前くらいに面接会場に行くのが良いとされいて、15分前など早めに行きすぎるのは、相手の準備がまだ出来ていない可能性があるので、あまりよくないとされていますが、そのアルバイトさんは、予定よりも早く行く習慣を持っている方だと捉えることができるので、こういった方は、仕事でも10分~15分前に来て、早めに準備する方が多い印象です。
皆さんの学生時代や仲間内でも、遅刻する人ってだいたい決まっていませんか?
遅刻を治すのってかなり難しいです。店長さんにその覚悟があるのであれば、採用を検討しても良いのでしょうが、私はあまりお勧めしません。
遅刻はなかなか治らない。
時間に余裕を持って準備出来る人を採用しよう。
挨拶(あいさつ)が出来る人
身近になんだかとても感じの良い人っていませんか?
感じの良い人は決まって「挨拶」が出来る人です。
挨拶なんて誰でもできるよ!と思った方。挨拶の意味ってしていますか?
挨拶(あいさつ)の意味
自ら心を開いて、相手の心に近づいていくという意味
よって、自らが先手を取って「おはようございます」「こんにちは」「おつかれさまです」等を相手に投げかける事が、本当の挨拶なんです。
「挨拶」は先手を取ることが重要だよ!
どうですか?皆さん先手での挨拶できていますか?
目上の人や上司の人から「おはよう」と声をかけられてから「おはようございます」と返していませんか?これは厳密には挨拶ではありません。
これを踏まえて、店長が挨拶する前に「おはようございます。本日面接予定の○○です。よろしくお願いします。」と笑顔で声をかけてくれたアルバイトさんがいたら、これは好印象ですよね。
この挨拶が自然に出来る人は、私の経験上、接客をする際も、お客様受けは凄く良い人が多いです。お客様との接客が多い飲食店はぜひ挨拶のしっかりできるスタッフを採用基準に設けると良いと思います。
返事(相槌)ができる
身近な人に、話しかけずらい人っていませんか?
話しかけずらい人の特徴は
- 目を見ていない
- リアクションがない
- 真顔
こんな人は、とっても話しかけずらいよね。
逆に話しかけやすい人の特徴は、
- 目を見て話す
- リアクションが大きい
- 笑顔
要は、相手の話を楽しく「聞いてますよ」と、上手にアピールできる人が、話しかけやすい人なのです。
そのアピールで重要なのが、上記の3つ
- 相手の目を見て
- 話の間での、返事や相槌を打ち
- 笑顔で聞く
特に、「ハイ!」と、しっかりと返事が出来ると、相手には好印象を受けます。
決して難しくない事ですが、案外出来ている人が少ないのも事実。ぜひ3つのアピールを意識してみて下さい。
「笑顔の効果」については、別の記事で紹介しているので参考にしてください。
レス(返信)が早い
社会人のみなさんに「仕事が出来る人の特徴を教えて下さい?」
という質問をすると、必ず上位に入ってくるのが「レスが早い」という回答です。
お店でも、シフトを集めたり、連絡事項等でアルバイトさんに連絡することが多々あると思います。
その時に、なかなか返信が無い人や、LINEで既読になるけど、返信が・・・。なんてことも。これは店長にとってはストレスですよね。逆にまめに連絡をくれる人や、返信が早い人はとても助かります。出来る事なら、レスが早い人を採用したいものです。
ただし、アルバイト面接では、なかなかその判断が出来るシーンがありません。
そこで、アルバイト面接設定までの、やり取りの中で確認することができます。
アルバイト求職者とは、面接設定までに数回のやり取りが必ず発生します。
今は、電話よりも、求人サイトのメールでのやり取りが多いと思いますが、そのメールでのやり取りでのメールの返信の早さを確認出来ます。
私がよく使っていた小技は、
面接日当日に、リマインドメールを送信する。
「○○様 本日は○○時から面接よろしくお願いします。お会いできるのを楽しみにしております。」
このメールに、「ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。」と、すぐに返す方は、面接開始前から、既に好印象の方でした。ここで返信が来たかたは、ほぼ採用していました。
ぜひ試してみて下さい!
マメな連絡、すぐ返信の習慣を持っている方は
好印象を受けるよ!
感謝を伝えられる
「ありがとう。」「ありがとうございます。」と言われて、嫌な気持ちになる方っていますか?
そうなんです。感謝を伝えて、プラスになることはあっても、マイナスになることはけしてありません。
私は、面接中に何回「ありがとう」と言うかな?と数えていたこともあるくらいです。
面接開始後
「本日はお時間を頂きありがとうございます。よろしくお願いします。」
面接終了後
「本日はありがとうございました。ご検討よろしくお願いします。」
この、開始直後と終了後に、しっかりと「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えられるかがポイントです。
また、私は面接前に、面接アンケートを書いてもらうのですが、その際に必ず「お茶」を出しています。その「お茶」を出された時に、お茶を出したアルバイトさんに対して「ありがとうございます」と言えるかどうかを判断基準に置いていました。
この「ありがとう」が自然に使える方は、接客をしていても、お客様に自然に「ありがとう」を使えるので、お店としては重宝する人材になる可能性が高いです。
「ありがとう」と自然に言える人は、接客業で活躍できる人が多いよ。
まとめ
如何でしたでしょうか?
- 時間を守れる
- 挨拶が出来る
- 返事(相槌)ができる
- レスが早い
- 感謝を伝えられる
なんだか、当たり前の基準なように感じますが、当たり前のことを、当たり前に出来る人が実は優秀な人だと思います。逆に、この当たり前の事が出来ていないのに、シフトの出勤率で判断をし、採用をかけてしまうと、採用してから店長が苦しむことになる可能性があります。
ぜひ、本日紹介した「5つの判断基準」を参考にし、良い人材を沢山採用して下さい。また今回紹介しきれなかった、面接判断の番外編も記事にしておりますので、気になる方はそちらもチェックしてみて下さい
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