飲食店の店長は、その店の経営者といっても過言ではありません。そして経営者の必要なスキルとは、「数字」を管理すること。どのように数字を管理するかというと今回のタイトルにもある【損益計算書】という財務諸表を見て管理するのです。なんだか難しそうだなぁっと感じたかもいらっしゃるかと思いますが、安心して下さい。私も店長になったばかりの時は同じ気持ちで毛嫌いしていました。しかし、見方が分かれば逆に、早く見たい衝動に駆られるほど好きになりました。なぜかというと、この損益計算書(PL表)は、お店の「通信簿(成績表)」だからです。小学校の時、通信簿を貰う時にドキドキしながら受け取った、あの時のような気持ちです(笑)この記事を読めば、損益計算書(PL表)についての苦手意識がなくなり、早く損益計算書を見たい!という気持ちに必ずなります。ぜひ最後まで読んでください。
- そもそも損益計算書ってなに?
- どうやって見ればいいの?
- 使い方は?
- 私も作れる?
こういった疑問や悩みを「わかりやすさ」を追求し、解説していきます。
損益計算書を紐解ければ店長としては一人前!
サルでもわかる分かりやすさだから安心して読み進めて!
損益計算書って何?
損益計算書とは「プロフィット&ロス・ステイトメント(Profit & Loss statement)」を略してPLと呼ばれており、日本語訳すると損益計算書です。会社のある一定期間の売上と費用の損益計算をまとめた財務諸表のひとつで、売上・費用・利益の3つの要素から成り立っています。
と思った方も安心して下さい。
もっと分かりやすく表現すると
1ヶ月間で
- どれだけ売って(売上)
- どのくらい費用を使って(費用)
- いくら残っているのか(利益)
この3点が分かる表の事です。
売上・費用・利益
この3つの数字が把握できるのがPL表なんだよ!
損益計算書(PL表)の見方
とある飲食店の損益計算書を見てみましょう!
大丈夫安心して下さい!
分解して考えるとシンプルになります。
上の表をもう少しシンプルにすると
こんな感じになります。
ちょっと難しい単語がいくつかあるので補足説明しておきます。
これを踏まえて、この表から分かることは、
一か月間の
- 売上が500万
- 食材費が175万(売上比:35%)
- 粗利が325万(売上比:65%)
- 販管費255万(売上比:51%)
- 営業利益69万(売上比:14%)
だと紐解くことが出来ます。
難しく考えず、まずは大枠で捉えよう。
損益計算書(PL表)の使い方
大枠でもよいので、自分のお店のPL表を見ることが出来れば、自分のお店を分析することが出来るようになります。
こちらも、とある飲食店のPLを参考に見てみましょう。
損益計算書を作成せずに、売上のみを把握しているお店であれば、8月と9月を比較すると、売上が100万も減っているので、「やばい、やばい」と焦るはずです。
しかし、一番重要な数値である営業利益に目を向けてみると、8月と9月を比較すると、なんと、9月度は売上が100万円も減っているのにも関わらず、9月の方が営業利益額が多い!!!
なぜだ!と損益計算書を見返すと、原価が大きく下がっており、売上も下がったが、それ以上に経費が下がった為だと分かります。
ここから更に、なんで原価が8月よりも下がったんだろうと考え、そういえば仕入れ先を変えた事が大きな要因であることが分かりました。
このように、単月、単年の損益計算書だけでなく、連続した期間の損益計算書を並べることにより、自分のお店の数字状況を俯瞰で分析できるようになり、自店の現状把握から、何が課題なのかを知ることが出来るようになります。
損益計算書を使えば、自店の分析ができ課題を見つけることが出来るよ
損益計算書の作り方
自分でも損益計算書って作れるの?
もちろん作れます!
ネット上に無料のテンプレートが沢山あるので、そちらを活用してみても良いと思います。
ゼロからエクセルシートで作成も可能です。自身でエクセルで作成してみたい方は、私の動画を添付しておきますので、そちらを参考にしてみて下さい。
詳細は動画で確認頂きたいですが、
まずは
- 売上
- 原価
- 販管費
- 営業利益
この4つの数字を、1か月単位で半年ほど、記録することで、お店の経営状況が俯瞰で見ることが出来てくるようになります。
まずは大枠の数字をしっかりと把握したうえで、細かな数字を追えるようになることが大切だと思います。
まとめ
今回は、損益計算書(PL表)について、解説させて頂きました。
損益計算書を使ってお店を分析することが出来れば、適切な現状把握が出来、そこから課題が見いだせます。ぜひ、どんぶり勘定で運営しているお店さまは、
- 売上
- 原価
- 販管費
- 営業利益
この4つの数字を、半年間でよいので記録するだけで、お店の課題が見えてきます。
ぜひ、実践をしてみて下さい。
まだちょっと分からない、もう少し詳しく教えてもらいたい!そんな方は、現在、【無料カウンセリング】を実施しております。
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